アイントラハト・フランクフルトのフレディ・ボビッチ執行役員と、新型コロナウイルス感染拡大の影響や今後についてなど話しました。

毎日、どのような気持ちで朝起きるのか。

恐怖と言うよりか、無常の気持ちが強い。もちろん、家族のことが一番気がかりになっている。誰もそうだと思うし、そうであるべきだと信じている。家族がこれからも普段の活動ができて、とりわけ健康であることを祈る!その思いは2人とも70歳以上で、リスクが高いグループのうちに入る両親や今のところは健康体の妹に対しても同じだ。

感染が確認された選手の2人の状態は?

それほど悪くないようだ。典型的な症状が出ているが、重態ではない。近々に残りの検査結果が届くことになり、ほかのクラブと同様、チーム内外に感染者が少々増えるかもしれない。

選手たちが隔離となっているが、クラブとしてはどのようにサポートしているのか。

選手は食料品の買い出しは、おそらく話しかけられたり、写真に応じなければいけなくなるので、難しいだろう。だから先週からみんなに食事を提供することにしたんだ。そのためにつくったアプリを通じて、うちのチームのコックに注文している。みんなそれを利用しているよ。アスリート向けの食事も大事だし、これからのことも考えなければならないからね。

感染ルートを突き止めることができたのか。

それはそう簡単にできるものではない。たくさんの接触は無意識に起きるものだからね。ただ、最近は限られた範囲でしか行動していないため、少しばかりの効果があったかもしれない。バーゼル戦後、チームを分けて、後になってその処置が正しかったことが分かった。それでそのルートを上手く追跡でき、透明性を高めることができた。1人の選手が感染して、チームのみんながその彼に会ったのなら、全員が隔離となるのは当然だがね。

選手たちのトレーニング用の器具などの提供について。

各選手にフィットネスバイクを提供している。ちょうど今日、我々のアスレチックトレーナーは自宅でのトレーニング用の動画をアップロードした。プランはあるし、明確なタスクもある。でもみんな、フィットネスを維持し、身体を動かしたいという気持ちが強い。

ユヴェントスでは複数の選手たちが国外の家族の元に向かったというトラブルがあるようだが。

まず、誰も人間としての権利を有することを言わなければならない。何もかも制限することはできない。我々は周知のとおり、すでに先週にフランクフルトやその近郊に残るよう呼びかけている。ものすごく規律を求められることではあるが、我々は全員それを守っているよ。

幹部はどういう風に選手たちと連絡を取っているのか。

先週まではそれぞれと直接会うことができ、もちろんその方が簡単だったが、今はほとんどは電話でこなしている。選手やスタッフは我々、アディ・ヒュッタ―やブルーノ・ヒューブナー、私と話すことができる。基本的にはとても上手く組織化されているが、我々はいつでも問題の解決のための相談を受けることができる。特に若い世代はスマートフォンを使いこなせているし、SNSなどでも活発だからね(笑)。

アディ・ヒュッター監督はこの状況にどのように取り組んでいる?

彼にとっても決して余裕ではないだろう。アディも1人の人間だし、単身赴任でフランクフルトで生活する父親として、辛いだろう。だが、彼はそれでも他の責任者たちと同じく時勢を理解し、状況に合わせるにあたって模範を示さなければならないことを受け入れ、プロフェッショナルに取り組んでいるよ。

給与カットがテーマとなっているが。

興味深い話だ。うちでも全員それぞれが己の分を尽くす必要がある。アイントラハト・フランクフルトに限らず一般的にそう言わなければならない。明確にそう感じる。今はとにかく、どうなるのか様子を見るべきだ。クラブとしては、まだ見えていない経済的な損失がどの程度になるのか、把握する必要がある。選手たちは自らポジティブなシグナルを示してくれている。

私は早とちりは好きではないが、全員が連帯のために貢献することになる。我々はクラブ、そしてサッカー全体にあたって職場が失われないことにすべてを尽くす。真剣に、プレッシャーなしに査定する。アイントラハト・フランクフルトや他のクラブが生き残ることを重視する。我々幹部は物事の釣り合いを見て判断するつもりだ。

サッカーがプレーできるのは早くとも秋になってからと予想するウイルス研究家もいるが、今シーズンの中止はアイントラハトやブンデスリーガにどのような影響を及ぼすのか。

シーズン中止は当然、ポジティブではない。アイントラハト・フランクフルトを含む全クラブにとって、それは大きな経済的な損失だ。もちろんまたサッカーができるためにすべてを尽くし、そうできることを願っている。もちろん、クラブ内、その周囲の職がかかっている。サッカーは大きな産業だ。

そして、我々はもちろん、人々にいつの日かコロナウイルス以外の話題が与えられるようにしたい。それこそこの競技の存在意義だからね。だが、(サッカーは)安全であるべきで、健康に害があってはならない。シーズンの中止は多くの人々にものすごく大きなダメージを与える。それは多くの中小企業も同じだ。

5月や6月に無理矢理シーズンを無観客で最後までプレーするより、シーズンを中止することの方が適切ではないだろうか。

そういった判断の余地もあると考える。だが、それでも我々の目標はシーズンを最後までプレーすることにあるべきだ。もしそれが不可能となれば、選手たちと6月以降の契約を結ぶにあたってフレキシブルな方法があるだろう。このような対策に関しては既存のルールを無効にしてしまうため、クラブに限らず、ブンデスリーガやUEFAも検討するべきだ。

長谷部誠やジェルソン・フェルナンデスの契約状況について。

すでにたくさんの話し合いを行っていたが、今はまず様々なシナリオを考えなければならない。新たな補強などは確かに保留となるが、以前から計画していたものはしばらく先に延ばすことになる。誰もこの夏の移籍市場への影響を把握できないので、非常に慎重になっている。

その一方で、我々のチームには長期の契約を結んでいる選手たちが多いので、そういう面では安堵の部分もある。またサッカーができるという前提となるが、明確なのは異例な夏を迎えると言える。サッカーを再開できないのなら、移籍などを語ることはないだろう。

移籍市場が崩壊するかもしれない?

それらはいい質問だが、私は現時点、答えることはできない。夏の移籍市場が開かれない事態が招かれるためには、非常に多くのネガティブな出来事が起こらなければならない。我々は、ピッチに戻れて、ある程度普通の夏の移籍市場を過ごせることに関してポジティブで、前向きだ。ホラー的なシナリオを描く前に、これからどうなるのか様子を見るべきだ。

幹部内では毎日情報、意見交換を行っているか。

もちろん。オリバー・フランケンバッハやアクセル・ヘルマンとは毎日連絡を取っている。常に電話会議を行っているし、DFLの委員会でもいつも遠隔会議がある。パートナーの全員に自分たちの状況を明確に伝え、最善を尽くして、なるべく前向きでいることを試みている。サッカーの強みの一つは、前向きでいることだからね。

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